アルゼンチン
君は三大瀑布って知ってるかい?
鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府のことだね。ごめん、そんなボケはいらなかったね。
イグアス、ナイアガラ、ヴィクトリアだったね。その中でも一番でっかいのが?
そう、イグアスの滝!世界最大!
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ハム屋のオヤジが言う通り、タンゴは陰鬱だ。
なんであんなに哀しげなメロディ、哀しげな顔つきなんだろう。
子供の頃、みんなのうたの「黒猫のタンゴ」のマイナー調の旋律が好きではなかった。
でも今はなんとなくわかる。あれは、きっとブルースなんだと。
アルゼンチンやウルグアイの人々の脈々としたブルースが、きっとあそこには注ぎ込まれているんだろう。
どんな土地にも、その土地ならではのブルースがある。 誰かの哀しみや切なさが唄となり、
それが長い間人々の心を癒してきた。
その国のブルースに触れることは、少しだけその土地の人々の魂に触れることなのかもしれない。
そういえばキヨシローはいってたな。
君に言っておきたいことがある。
ブルースだけは忘れない方がいいと。
俺もそう思うぜ、と猫は言った。@ブエノスアイレスの植物園
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二回目のブエノスアイレス。
前回の滞在では、ほとんどの時間を買い物に費やしてしまったので、今回はちゃんと観光もしたいなと思っていました。
で、戻って来たその日にさっそく向かったのが、サン・テルモ地区にあるドレーゴ広場。
ここは毎週日曜日に骨董品市が開かれるところで、前回滞在していた宿のお兄ちゃんも、今回滞在しているホテルのお姉ちゃんも、オススメスポットとして推してくれたところです。
地下鉄でそのエリアに降り立つと、おお!
さすがの日曜日、ものすごい賑わいであります。
実は前回もこのエリアには散歩に来たことがあったのですが、土曜日だったせいか少し暗い雰囲気で、ブエノスアイレスってもう終わってしまった街なのかしら、、、なんて、勝手に思っていたのでした。
しかしながら。
それは、見誤りでありました。
石畳にアンティークの露天がぎっしりと並び、ギターの調べに誘われて足を運ぶと、そこでは渋いおじさまとおばさまがタンゴを踊っています。
ただの都会にはない、独特の哀愁と誇りがとっぷりと漂っていて、とても魅力的な場所でした。
街角タンゴのおじさまとおばさま。雰囲気あってカッコいい!
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気づけば南極クルーズもあとわずか。
なんだかんだいいつつ、終わりが近づいてくると寂しい。
降りたくない。だって、ここラクだし。衣食住の心配しなくていいし、安心だし。
もう、部屋が臭くないかなーとか、お湯が出るかなーとか、おつり誤摩化されてないかなーとか、
誰かにこっそり狙われてないかなーとか、そういうことに神経を使うのはホトホト疲れた!
もうひとりの自分が耳元で囁く。
いやいや、ちょっと旅する力が弱まっちゃってるんじゃないの、君。
いったい、なんのために旅に出たんだよ。
始まりがあれば、終わりがある。それが世の常だろ。
魔法は長くはつづかないものさ。そろそろ路上に帰んなよ。
そうかそうか。そうだよな。
ごめん俺。怠惰で弱気な俺を許してくれ。
結論。
贅沢は、人間を臆病にさせる。
はー、慣れないセレブ生活って恐ろしいわ 笑。
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ウシュアイアは、世界最南端の街。
ドラゴンクエストでいえば、まさに「さいはてのまち」だ(知らない人、すみません)。
ここも南パタゴニアの一部で、先月パタゴニアを回った時にもちろんここまで足を伸ばすことも
できたのだけど、クルーズで寄ることを知っていたので端折ったのであった。
というわけで、パタゴニア、アゲインである。
前日には南米大陸の最南端の岬、ケープホーンを通過した。
久々の娑婆の空気はうまいぜ!
街の港に泊まる朽ちた船。
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アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスにいます。
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フィッツロイを望むチャルテンの街から、再びカラファテに戻ってきました。
こじんまりしたチャルテンの街が肌に合ってしまって、4日ぶりに見る観光拠点カラファテが少しよそよそしく見えてしまいます。
そしてなんといっても、あと数日でパタゴニアを離れるんだなあと思うと、無性に寂しい気持ちに。
よし、そんなセンチメンタルはアルゼンチンワインで吹き飛ばしてしまえー!とばかりに、やや飲み過ぎてしまった明くる朝。
すっきりしない、つまり二日酔いですが、今日ばっかりはそんなこと言ってられません。
いつもは宿のお母さんに明日の朝食は何時に食べる?と聞かれて、まるで他の数字がスペイン語で言えないかのように「8時半」と言い続けてきましたが、今日は7時にいただいて、8時には出発するのです。
なぜなら。
そうです、パタゴニアといえば、やっぱりあれを見なくては!
私たちの今日の目的地は、この街にいるツーリストが100%行くであろう超有名観光地「ペリト・モレノ氷河」です!!
しかも、ちょっと奮発して氷河ミニトレッキング付きのツアーを購入してしまいました。
二日酔いだろうと、雨が降りそうなお天気だろうと、これは楽しまなくては!
氷河に向かうバスから見た風景。一雨きそうだなあ。
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パタゴニア地域の日没は、この時期、夜9時半過ぎ。
10時を越えてもまだ外は明るいので、テントで寝袋にくるまりながら、ランタンいらずで
本が読めてしまう。このキャンプでは、ずっと星野道夫の「旅をする木」を読んでいた。
読み進めるごとに心が洗われてくる、不思議な本。特に100p〜200pあたりが好きだ。写真家のみならず、
文筆家としての彼は本当に素晴らしいと思う。人間としての大きさと温かさが、そのまま文体に表れている。
こんな日は、音楽はいらない。ただ、風で揺れ動いている樹々の葉音に耳を澄ませる。
その音は、まるでジェット機音のように重く、スピード感がある。目を閉じて聴いていると、
あたかも自分が空を凄い早さで飛んでるかのような気分になる。
少しずつテントが暗くなっていく。寝袋の中で太陽と空の動きと色を想像する。
やがて、完全な暗闇が訪れる。夜中に目を開けると、微塵の灯りも存在しないため、一瞬自分が今どこに
いるのかわからなくなる。
そして、横の寝袋で目と鼻だけ出して眠っているであろう、妻の寝息を感じて、少し安心する。
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こんなに風に吹かれたことってあったかな?
ちょっと考えてみよう。
、、、うーん、絶対ない。
こんなに雨の中を歩いたことってあったかな?
ちょっと考えてみよう。
(フジロック?)
、、、うーん、多分こんなにはない。
時々、自分の予定でお天気がいいことを勝手に願うけど、そんな小さな時間軸で世界は動いていない。
もう一度考えてみる。
例えば絵葉書のような景色を見たかったのかな?
、、、うーん。
自分の衣食住を背中にしょって、風に吹かれて雨に打たれるのも悪くないかも。
もしかしたら、そうやって暮らす方が面白いのかもしれない。
さっきまでの風雨が嘘のように穏やかな雨上がり。
ずぶ濡れのテントから出てみると、同じようにテントから這い出てきたキャンパー達がみな、同じ方向を見つめている。
自分も、同じ方向に目を向けてみた。
初めて見たフィッツロイはあんまりにもかっこ良くて、そわそわした。
そわそわして走りだしたくなったので、走って夫を呼びにいった。
日が暮れる前に夕食をとって、まだうっすらと明るいうちから寝袋に入りこむ。
日暮れが9時半すぎと遅いので、ランタンは持ってこなかった。
だんだん周りの色が青から黒に近づいて、そのうち目を開けていても閉じていても同じ黒になる。
その黒を見つめていたら、いつの間にか眠っていた。
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翌日、朝から大雨。
この日はフィッツロイ山の方までトレッキングし、キャンプをはる予定だ。
前日に街のアウトドア屋さんでテントと寝袋、ストーブに鍋をレンタル済みであった。
こんなに雨が降るならば、ホステルにもう一泊するという選択肢もあったのだが、ハイシーズンらしく
もう既に本日の予約は満杯らしい。覚悟を決め、やまない雨を眺めつつ、パッキングを始める。
寝袋が異様に大きくて収納に苦労する。気温が氷点下まで下がるので、それなりの分厚さが必要なのだ。
準備を終えると、自分たちで作ったサンドイッチを食べながら、雨のゆくえをただじっと見守る。
いつもより多めに詰めこんでおります。
どんよりした空と、やまない雨。
正午すぎて、雨がやや小降りになる。意を決して出発することにした。
2時間後、パタゴニアの強烈な雨風にやられるとも知らずに。
カバー交換したので、手前に見えるオレンジさんが妻です。さあ、楽しいトレッキングの始まりだよー。
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風、どこまでも強い風。
パタゴニアの第一印象は、その強く吹きすさぶ風だった。
どんなに快晴の日でも、歩くことも困難なほど風が吹き荒れ、僕らの行く手を阻む。
東京でいえば、台風の時でしか体験しないような強い風が絶えずボディブローしている感じ。
この地に群生する植物は、その風に順応できるかどうかがまず生き残る条件なのだろう。
風が吹いてもしなやかに揺れ動く背の高い樹々。通り過ぎる時、つい見過ごしてしまうほどの、
小さな小さな花や果実。そして、それを目当てに集まるいろんな鳥や昆虫たち。
どんな植物も、どんな動物も、この過酷な大地でたくましく息づいている。
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アルゼンチン最大のリゾート地と言われる、バリローチェにやってきました。
チリのプエルトモンとあまり緯度は変わらないのに、街の色はがらっと変わってびっくり。
プエルトモンは灰色がかった海が印象的でしたが、バリローチェは湖も森もその向こうに見える山もすべてがキラキラ輝いています。
ああ、眩しい(うっとり)。
そして、爽やかな風(うっとり)。
憧れのパタゴニア〜(うっとり)。
ただぼんやり湖を見ているだけで、一日過ごせてしまいそうです。
今までリゾートといえば断然ビーチ派でしたが、ここへ来て森リゾートの良さがよーく分かりました!
そうです、ふふふ。
バックパッカー失格の僕らは、またもや素敵なリゾートホテルに来ちゃいました。
リゾート地ではリゾートホテルしちゃうのも、ベタですが楽しいものです!
素晴らしきレイクビューのお部屋。ああ、これ以上何を求めよう?
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昨日、陸路でチリとアルゼンチンの国境を越え、バリローチェという街にやってきた。
「南米のスイス」と呼ばれてるらしい。たしかに遠くに見える山々がそれっぽく見える。
ハイジの世界よろしく、街中ではご丁寧にセントバーナード犬と写真も撮れるらしい。
さて、話を少し遡ってプエルト・モン。あそこはなんだか不思議な街だった。
街自体は大きくなくて、人通りも決して多くない典型的な「寂れた港町」なのに、まずやたらと
スーパーが多い。大きなもので4〜5店舗くらい。あと大型デパートも2件ある。ドラッグストアも多い。
どうみても供給過多なんだけど、それでもやっていけるんだからすごい。
あとは、犬がやたらと多く、バイクやクルマを全力疾走で追いかけているとか、
どしゃぶりの雨でも、傘をさす人がほとんどいないというのも不思議な光景だった。
歩いていると、いつの間にか犬がいっしょに横で歩いていたりします。
海沿いにあるなぞの男女カッップルの巨大オブジェ。案の定、落書きされまくり。
まるで湖のような、おだやかな海。湾なので、波がないんですな。
「なんだか江ノ島みたい」とは、この写真を見た友人の弁。
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